
ダブルバインド(Double Bind)とは初歩の交渉術の一つですね。
敢えて日本語訳をすると「二重拘束」でしょうか?
相手に「No」と言わせないテクニックとして営業さんの世界では有名ですね。
「猫は好きですか?」と聞かれた場合は、
「嫌いだ」「好きではない」と答えられる可能性があります。
けれども「犬と猫とどっちが好きですか?」と聞かれた場合は、
「猫は嫌いです」と答える人は少ないですね。
判り易くデートに誘う時のパターンで例示してみます(笑)。
これの初級編です。
「食事に行きませんか?」では「ちょっと予定が」と簡単にかわされたりします。
選択肢が「食事に行く・行かない」だからですね。
「今から食事に行くか飲みにでも行きません?」にすると、
選択肢が「食事に行くか・飲みに行くか」に変わります。
一見すると「どちらにも行かない」と言う選択肢が消えてるように見えますね。
これだけでも断れなくなっちゃう人はかなり居ます。
でも「今から」に対してのお断りの余地はまだ残ってます。
中級編では二重のダブルバインドを仕掛けます。
「時間がある時に食事に行くか飲みに行くかしません?」にすると、
「今から」に対してのお断りも出来なくなってしまいます。
必然的に「食事」か「飲み」を選択せざるを得なくなり、
選択した時点で「では空いてる日は?」ともう逃げられなくなりますね。
上級編では「自分の逃げの余地」を作ります。
「食事に行くのと飲みに行くのとどっちが好き?」にして、
相手が全く乗って来ない素振りを見せたら、
「あくまで一般論でね!」と付け加えるのです。
まだこちらからは「自分と行こうよ」とは一言も発していないのですから!
残念ながらこんな会話をする機会はもう皆無ですが(笑)!
2014/03/28(Fri) 08:14:28|
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