Welcome to the Tarbow's heaviest metallic Pleasuredome,
from YOKOHAMA JAPAN with Whole Lotta Led Love.

since 2003/01/18
Home |  What's Tarbow |  Guest Book |  Admin

FIAT500S
(ABA-31209)
CB1100
(SC65)
Louis Garneau
(LGS-MV 5FS)
Haro BIKES
(ESCAPE SPORT)
mixi
(1307442)
Twitter
(Tarbow13)
FaceBook
(tarbow13)

大蛇の紋章 ~ヨーロッパの紋章について~ 第六章

alfa_emblem.jpg

第一章 まえがき (Introduction)
第二章 紋章の起源 (An Origin of Arms)
第三章 紋章を構成するもの (An Organization of Arms)
第四章 描かれしもの達 (Featured)
第五章 ヴィスコンティの大蛇 (Visconti Dragon)

第六章 あとがき (Postscript)
  6-1.アルファの楯(リプライズ)
  6-2.参考とさせて頂いた図書およびホームページ


大蛇の紋章トップへ


第六章 あとがき (Postscript)

6-1.アルファの楯(リプライズ)

ふとした偶然からではあったが、それまでの私には全く関心のなかったアルファ・ロメオという一風変わったクルマに出会えたことによって、そしてそのクルマについている不思議なマークに目が釘付けになってしまったことから、紋章とはいったいどのようなものでどうやってできて来たのだろうかということに関心を持ち、ヨーロッパの紋章について、その由来や構成要素について調べ始めた。
そして、学問としての「紋章学」を細かく追求して行くうちに、紋章が実際に使われている様を、歴史的なその家系の持つ重みをも含めて理解することができたらと考えて、再びアルファ・ロメオのマークの元となったミラノの貴族であるヴィスコンティ家に舞い戻って、その足跡を辿ってみた。
今の私達は、街中にあらかじめ準備されているグッズやアクセサリーやキャラクター商品を「ファッション」として組み合わせることによって、オリジナリティを主張しているように勘違いしてしまっているが、これは単に与えられたものを選択して着飾っているだけに過ぎない。髪を金色に染めるのもきらびやかな衣服を身に着けるのも、またどんなに高いブランド品を身に纏ってみても、それはあらかじめ商品を提供する側が意図した範疇での変化をオリジナリティとして取り入れているに過ぎないのである。現代は非常に便利に何でも用意されている。自分でゼロから生み出さなくても、希望すればほぼ望むものを手にすることができるのである。
けれどもこの「紋章」という制度が生み出されて来た時代というものは、現在のように何でも望めば外から得られる便利な時代と違って、すべてを自分で考えて築き上げて行かなければ、アイデンティティの主張が適わなかったのではないだろうか。そしてその為に作り出した紋章というキャンバスを利用して、そこに多くのアイデアが盛り込まれ、時には楽しい出来事や悲しい歴史もが刻み込まれて行ったのである。

極論してしまえば中世に生み出されたこの紋章というものは、お金では買えない自分だけの究極の楽しみであり、またオリジナリティの創造性・自己顕示欲の象徴・具現化したものともいえるのではないだろうか。家系図ともいえるようなものがそのデザインの中に脈々と受け継がれているというのも、ファッションやアクセサリーと同じ意味合いでのアイデンティティの主張のみならず、自己の存在そのものを示そうとする強い意志から自然発生的に生じたものなのであろう。やがてそこに厳格なルールが加えられたことによって、重みが生まれ歴史が重ねられ、更にその存在に輝きが増して来たのだと思う。
そして戦場という生命をやりとりする場において、このような芸術品ともいえる文化が築かれてきたというのもかなり異様ではあるが、特に倒した相手の紋章を自分の紋章に取り込んでしまうというのも、またもの凄い仕組みだと思う。けれども倒された側もまた相手の紋章に組み込まれることによって生きてきた証を残せるというのも、ある意味では必然だったのかも知れない。

紋章について深く調べて行くうちに、そしてその構成要素を深く調べていくうちに、一つ一つの紋様にもまた深い意味があるのだということを知るようになった。こうなるともうそれぞれが持つ意味について仔細に調べずにはいられなくなって来る。
結局ここでは「ライオンについて」とか「鷲について」とか、ごく限られた部分にしか触れることができなかったが、例えば鷲の羽根ひとつを取ってみても、そこには作者の想いが隠されているのである。残念ながらそれらの一つ一つについては深く取り上げることができなかったが、今後も折を見て調べて行きたい。
ただ紋章の世界では「蛇」という図章が非常に珍しいものであるというのは一つの驚きだった。漠然と映画やゲームの世界で見ていたような気がしており、最初はかなり一般的なものと捉えていたからである。しかも私はその「珍しい蛇」に魅入られて、ここまで入り込んで来てしまったのだから、これはかなりの偶然だったといえるのではないだろうか。

次に実際に私を虜にしてしまった「アルファ・ロメオのマーク」そのものの起原について、歴史を遡って追いかけてみた。紋章を学問としての形式だけで捉えるのではなくて、実際にその紋章を使って来た一族の歴史を知ることによって、その時代の人々の想いをリアルタイムではなくても感じることができるのではないかと考えたからである。
そしてそこには実際に、ミラノの貴族の余りに激しい歴史と、ミラノに住む人達の悲喜こもごもの想いが数多く詰め込まれていた。つまりは単なる識別することだけを目的としたマークではなくて、「時間」というものがゆっくりかけて作り上げて来た「重み」のようなものが、このマーク(紋章)には刻み込まれているのだ。何と誇らしいマーク(紋章)ではないだろうか。このマーク(紋章)の中には、長きに渡るヴィスコンティ家の歴史が、そしてミラノの人達の生き様が、深く刻み込まれているのだ。

このようにして色々と学んでから改めて実車としてのアルファ・ロメオを見ると、それはもはや単なる工業製品としての「クルマ」ではなくて、何だか愛しさというか、愛着まで沸いて来てしまうから不思議なものである。そして私は、遂にそのアルファ・ロメオが実際に欲しくて堪らなくなって来てしまった。けれどもその値段は・・・、残念ながら簡単に手が届く範疇ではない。今後の目標の一つとして頑張って行きたいと思う。
けれどもここで大切なのは「値段」の問題だけではないのだと思う。果たして私がこのマークに負けてしまわないかということも大きいのではないだろうか。特に紋章に関してここまで研究して、恐らくは実際のオーナーに比べても、勝るとも劣らないであろう多くのことを学んだ自分としては、このクルマが持つ歴史の重みに負けないくらいの素敵な人に自分もなれるよう、自分を日々磨き上げて行かなければと強く思う。そうでなければせっかくアルファ・ロメオを手に入れられたとしても、ヴィスコンティの大蛇が宝の持ち腐れになってしまうからである。

6-2.参考とさせて頂いた図書およびホームページ

(図書)

「ヨーロッパの紋章 ~紋章学入門~」 河出書房新社 1996年8月発行
「ヨーロッパの紋章・日本の紋章」 河出書房新社 1996年3月発行 
「英国紋章物語」 河出書房新社 1996年4月発行
「英国王室史話(上)」 中央公論新社 2000年3月発行
「英国王室史話(下)」 中央公論新社 2000年3月発行
「紋章の切手 切手で綴る紋章史話」 大修館書店 1987年12月発行
「紋章学辞典」 大修館書店 1998年5月発行
  森護/著

「紋章の歴史 ヨーロッパの色とかたち」 創元社 1997年9月発行
  ミシェル・パストゥロー/著 松村恵理/訳

「紋章が語るヨーロッパ史」 白水社 1998年6月発行
  浜本隆志/著

「日本紋章学」 新人物往来社 1977年4月発行
  沼田頼輔/著

「Alfista(1号~10号)」 ネコ・パブリッシング
「Alfa&Romeo(1号~5号)」 ネコ・パブリッシング
「Alfa Solo(1号、2号)」 二玄社

(ホームページ)

The College of Arms(英国紋章院)ホームページ
The British Heraldic Archive(英国紋章資料館)ホームページ

  1. 2011/02/01(Tue) 00:03:32|
  2. 大蛇の紋章
  3. | コメント:2
  4. | Edit
ウィンカー | ホーム | 大蛇の紋章 ~ヨーロッパの紋章について~ 第五章

コメントありがとうございます

長かった(笑)

長い旅でした(笑)! この方はもう、アルファロメオを手に入れてらっしゃるのかな~
Tarbowさんも紋章にこだわって選んだのですか(・∀・)?
  1. |
  2. 2011/02/04(Fri) 08:24

お疲れさま!

> ゆーこさん
読破されたんですか?
お疲れさまでした!

僕は逆にクルマに拘るのはもう止めようと思ってアルファにしたんですよ。
  1. |
  2. 2011/02/04(Fri) 08:55

コメントの投稿