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大蛇の紋章 ~ヨーロッパの紋章について~ 第三章

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第一章 まえがき (Introduction)
第二章 紋章の起源 (An Origin of Arms)

第三章 紋章を構成するもの (An Organization of Arms)
  3-1.大紋章の構成
  3-2.デキスターとシニスター(右側優位の原則)
  3-3.マーシャリング(Marshalling)について
  3-4.ポイントと分割線(エスカッシャンの表面の仕組み)
  3-5.ディファレンシング(Differencing)とは


第四章 描かれしもの達 (Featured)
第五章 ヴィスコンティの大蛇 (Visconti Dragon)
第六章 あとがき (Postscript)

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第三章 紋章を構成するもの (An Organization of Arms)

3-1.大紋章の構成

初期には戦闘のシンボルとして「楯」だけであった紋章は、時代とともにその紋章を用いる者の地位や身分を示す「誇示的性格」や「装飾的性格」を併せ持つようになる。各種のアクセサリーをも順次加えるようになり、その構成は次第に複雑なものへと変わってゆく。しかしながらこのアクセサリーにも一定のルールがあり、楯の上のヘルメットや冠、楯を支える動物などのアクセサリーは単なる装飾ではなく、その形や色などによって王であるとか公爵とか伯爵とかが、一見して判別できるようになっているのである。
このように各種のアクセサリーをつけた紋章は、楯だけの紋章と区別して「大紋章」と呼び、英語では「アチーヴメント(Heraldic Achievement)、フランス語では「アモーリエ(Armories)」、ドイツ語では「グロス・ワッペン(Gross Wappen)」と称されるようになるのである。
大紋章の構成は国によって、またその階級によっても様々なものがあるが、ここでは現在の代表的な大紋章の一つである英国王のものをサンプルにして、その構成について説明して行きたい。ここに示したものは現在の英国王であるエリザベス二世の大紋章であり、正確には「大英連合王国の国王」としての大紋章である。

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①クレスト/Crest
クレストとは直訳的には「兜飾り」となるが単なる飾りではなく、大紋章の一番上の部分に存在し、西洋の紋章の中で家紋的な意味合いを持っているものである。クレストに家紋的要素があるというのは、他の家系での使用は許されないが、同一家族や場合によっては同一家系であっても同じクレストを使用できるからである。これは楯に書かれた紋章が親子であっても同じであってはならないというところと大きく異なる。
なお、貴族が客を招いた時に使用する食器や調度品にはこのクレストだけを飾りとしてつけているものが多く見られる。これは「家」としての接待を意味しているからである。
クレストは一般的には婦人や聖職者の紋章には使用されない。これはクレストの起原が実戦用のヘルメットの装飾に由来しているためであり、戦闘に参加しない婦人や聖職者はヘルメットを使用しないからである。

②冠/Crown
クレストの下にあるのは冠であり、もちろんこれは王冠を表している。大紋章に冠をつけられるのは王、王族、ならびに貴族の場合に限られるが、その基準は各国によって異なる。貴族の紋章以外としては、聖職者の冠および帽子もある。
冠は個人以外の紋章にも使用され、代表的なものとしては都市の紋章として使用されることの多いミューラル・クラウン(Mural Crown)や、大きな港を有する街の紋章に使用されるネイヴァル・クラウン(Naval Crown)などが有名である。

③兜/Helmet

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冠の下には兜がある。冠と同様に、階級に応じて形や配置する場所も違っている。また時代や国によっても相違があり、実際に使用された兜をデフォルメしている場合が多いようである。
その初期のものは12世紀頃に始まり15~6世紀頃まで使用されたバレル・ヘルメット(Barrel Helmet)と呼ばれるもので、頭からすっぽりと被り、顔のところは開くことができず、小穴あるいは細かい隙間から外を覗くタイプのものであった。
17世紀前後からは紋章に使用されるヘルメットはバー・ヘルメット(Barred Helmet)とヴァイザー・ヘルメット(Visor Helmet)の二種類が主流となって来た。バー・ヘルメットとは兜の正面の開口部に格子やバーが付いているもので、ヴァイザー・ヘルメットとは開口部を上下するヴァイザーによって開閉できるものである。

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国によって差異はあるが、このヘルメットの形態と色によって、王以下の各階級の紋章が区別できるようになっている。また紋章に使用されるヘルメットは1個だけではなく、複数使用しているものも見られる。これは婚姻などによって妻の家系の紋章も合わせて継承した時に、その紋章のヘルメットやクレストまでも加えたことなどによる。この場合のヘルメットの並べ方にも一定のルールがある。

④マント/Mantling
兜の背後に木の葉のように広がっているのがマントであり、金属性の甲冑が太陽熱で熱くなるのを防ぐために使用していたものをデフォルメしたものである。リボン状になっているのは、一騎打ちの時に敵の剣でずたずたに裂けた状態を表現している。実用上では更に、甲冑と触れ合ってそれが錆びるのを防ぐということと、敵の剣にからませてその直撃を防ぐことにも役立ったと伝えられている。
なおマントには必ず裏表があり、原則として二色に彩色されるが、王などの高位者の場合には、裏側が毛皮模様になっていたりもする。

⑤サポーター/Supporter
楯を支えている動物をサポーターと呼ぶ。サポーターは獣類だけではなく、鳥類や人間や怪物や、あるいは柱といったものまである。サポーターは必ずしも両側に存在している訳ではなく、片側だけのものや楯の後ろに位置しているものなども見られる。サポーターは15世紀の紋章に初めて登場するが、その起原については大きく分類して2つの説が存在している。
ひとつは全体的なデザインのバランスに対する要求から始まったとするもので、楯の両側がどうしても空いてしまうためにバランスを取る目的で動物その他を加えたというものである。もうひとつの説としては騎乗槍試合に起原を求めるもので、試合の前に騎士見習に楯を掲げさせて試合場内を行進した慣わしから、これを紋章図形に取り入れたとするものである。
サポーターを紋章に加える場合にもある程度の制約が加えられるのが一般的である。イングランドでは、個人ではサポーターは貴族以上の紋章に限られているばかりでなく、金のライオンは王ならびに王族に限られるといった制約もある。

⑥楯/Shield
中央に位置するのが楯である。楯の表面の図形が描かれている部分をフィールド(Field)と呼び、フィールドに描かれる図形をチャージ(Charge)という。

⑦ガーター勲章/The Garter
楯の周囲を取り巻いているのはガーター勲章(The Garter)と呼ばれるものである。勲章を持っている者は、その所持する勲章の中で最高のものを配するのが通例となっている。

⑧コンパートメント/Compartment
これらのアクセサリーを含めて、楯は最下段のコンパートメント(Compartment)上に置かれる。コンパートメントも必ず使用されるアクセサリーではなく、ないものもある。またその形も千差万別であり、他のアクセサリーほどには使用上の制限は見られない。

⑨巻物/Scroll
コンパートメントの前には巻物(Scroll)が置かれ、そこにはモットー(Motto)が書き込まれている。大紋章に必ずモットーがあるわけではないが、あるものの方が多いようである。
文字通りにモットーとは、主義、主張、家訓とか信条といった内容であるが、中には戦場における雄叫びが書かれた勇ましいものも見られる。一般的にはその家系の開祖が好んだ言葉とか、中興の祖が定めた座右の銘などが多い。言語的にはラテン語のものが圧倒的に多く存在している。

3-2.デキスターとシニスター(右側優位の原則)

紋章に描かれる図柄は、そのほとんどが右側(楯に描かれるチャージの場合は楯の背後から見て右側)を向いている。この右側を向いているという状態をデキスター(Dexter)と呼び、ライオンやその他の動物でも、両翼を広げて正面を向いている鷲が描かれる時でも、あるいは進行方向を持っている船などであっても、すべて右側を向く(デキスター)が原則である。一方、逆の方向(楯の背後から見て左側)を向くものをシニスター(Sinister)と呼び、これは例外とされている。
なお、図柄が楯に描かれるチャージではなく、アクセサリーとしてのサポーターである場合には、デキスターとシニスターの向きが逆になる。つまりは「楯の背後から」ではなく、「楯に向かって」の方向から見た状態で判断される。
しかしながら世の中には敢えて例外を狙ったものもあって、例えば皇帝ナポレオンの紋章として知られる「帝王の鷲(インペリアル・イーグル)」は、その嘴を左側と通常とは逆に向けていることで有名である。これについては諸説あるが、伝統のあったフランスの紋章制度に抜本的な改革を加えようとしたナポレオンであったがために、型破りを狙ったものなのでないかという考え方が有力である。
なぜ右向きが多いのだろうか。人間は圧倒的に右利きが多いというのがその理由であると考えられている。また西洋の紋章の場合、正面を向いた人物を描いた場合、右手は楯の右側(デキスター)に位置するようになるので、それによって楯の右側を「優位」とする考え方が生まれ、それに合わせて具象図形に方向を付ける場合には「右を向くように描く」のを原則とするようになったとの考え方もある。

3-3.マーシャリング(Marshalling)について

楯(Shield)の表面に図形が描かれている部分をフィールド(Field)と呼び、フィールドに描かれる図形をチャージ(Charge)と呼ぶが、一つのフィールドの中にいくつもの紋章を組み合わせることをマーシャリング(Marshalling)という。これにはいくつかの方法があるが、一般的な手法としてはイムペイルメント(Impalement)とクォータリング(Quartering)と呼ばれる分割方法が多く見られる。ここでは結婚によるマーシャリングの場合を例として取り上げてみたい。
イムペイルメントとは基本的にフィールドを中央から縦に二分割(Par Pale)して、デキスター・シニスターそれぞれに別々の紋章を入れるやり方である。この時、基本的にはもとの紋章は分割されず、少し縦長にはなるがそのままのデザインで使われる。中には元の紋章を半分に切って合わせるといったやり方(Dimidiation)も見られるが、元々の形を損ない見分けがつかなくなることもあるので、実際にはほとんど行われていない。クォータリングとはその名のとおりにフィールドを四分割(Quarterly)して、四ヶ所に別々の紋章を入れるやり方である。とは言っても4つの紋章が同時に合わさるということではなく、もともとマーシャリングされていた紋章をさらに合わせて行く場合などに起こるのである。
イムペイルメントの場合、デキスターの方に上位の紋章が入る。夫婦の紋章の場合、デキスターには夫の紋章が、シニスターには妻の紋章が入るのである。夫婦同権の世の中といわれてはいるが、これは伝統から来るものであり仕方がないものなのかも知れないと思う。例外として女王夫妻の場合にはデキスターに女王の紋章が入り、夫君の紋章はシニスターに回るという事もある。

(通常の夫婦のマーシャリング)
通常の夫婦のマーシャリングの場合、前述したようにデキスターには夫の紋章が、シニスターには妻の紋章が入る。ちなみに妻が女子相続人でない場合は、妻が死んだ場合妻の紋章は除かれる。したがってH家の紋章は元に戻るのである。もしも妻が女子相続人であるならば、妻の紋章は取り除かれず夫の家系に代々引き継がれていくことになる。したがって下記の夫婦の紋章が、以後H家の紋章となって行くのである。なお女子相続人というのは、ある家系に男がいない場合に、家名と財産を継ぐ女子のことを指す。

夫(H家)妻(W家)夫婦(H家)
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次にH家の息子が女子相続人と結婚したらどうなるかという問題が生じる。続けてイムペイルメントを使っても構わないのだが、それでは個々の図柄が果てしなく細長くなって行ってしまう。そこでクォータリングという手法が編み出された。クォータリングとは、前述したようにクォータリーをして分割されたそれぞれのフィールドに別々の紋章を組み込む事をいう。
クォータリングを使うと下記のようになる。ただしクォータリングは必ず偶数になってしまうので、四番目のところにはH家本来の紋章を入れてバランスを取るといった手法が多く見られる。

夫(H家Jr)新妻(F家)夫婦(新H家)
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このようなことが繰り返されると、フィールドは際限なく分割されて行く。実際に200以上に分割された紋章というのも存在しているそうではあるが、普通はそうなる前に大したことのない紋章から順次届け出て消して行くことが一般的である。理由としては、あまり細かく分割されるとその紋章の系譜がわかりにくくなるなどの弊害が大きくなるということと、家系の中にある「名家の紋章」だけを選んで組み合わせて行った方が見栄えも良くなるからである。

3-4.ポイントと分割線(エスカッシャンの表面の仕組み)

紋章になる土台の事をエスカッシャン(Escutcheon)と呼び、その多くが楯(Shield)の形をしているが、狭いスペースのエスカッシャンの中に重複しない紋章図形を作図するためには、尋常の工夫ではすぐに限界に達してしまう。そのためにエスカッシャンの表面、つまりフィールド(Field)を分割したり、具象図形を加えたり、また様々な色を使用したりという方法が編み出されて行った。具象図形と色の使用については別章で詳しく触れているので、ここでは分割という方法について、その手法と持つ意味合いについて述べたい。
分割の手法についてはマーシャリングの章でも簡単に述べたが、フィールドを分割するにしても、二分したり、四分したりといった様々な方法が考え出されている。さらに二分するにしても、直線で分けたり、波線で分けたりと、これもまた可能な限りの方法が考え出されているのである。しかしながら二分するとか四分するとかにしても、各人が勝手な分け方をしたのではせっかくの工夫も混乱を招くことになってしまい、何らかの基準が必要となって来るのである。そのために次第にフィールドの仕組みといったものが整備されて行った。その基準はポイント(Points)と分割線(Partition Lines)に代表される。

(ポイント/Points)
ポイントはエスカッシャン上での「位置」という意味であり、イングランド方式、フランス方式などで若干の差異があるが、基本的にはエスカッシャンの上下左右をそれぞれ、「チーフ(Chief)」「ベース(Base)」「デキスター(Dexter)」「シニスター(Sinister)」と呼ぶ。この名称は紋章を説明する用語の中でも最も基本的で重要なものである。例えばイングランド方式では、これを更に細分化して、AからKまでの11のポイントに分けられている。
ここで特に注意を要するのは左右を示すデキスターとシニスターである。前述(デキスターとシニスター)したように、デキスターは「楯の側、あるいは楯の背後から見ての右側」、シニスターは同じく「楯の背後から見ての左側」を意味する。つまりはデキスターとは「向って左」と同じことになる。
なおフィールドには場所的に見て優位と劣位という考え方がある。チーフはベースに対して優位であり(上側優位の原則)、デキスターはシニスターに対して優位(右側優位の原則)である。この優位・劣位の考え方は厳格であり、たとえば2つ以上の家系の紋章を組み合わせる場合などに、優位の家系の紋章から順次配列して行くための絶対的な基準になるものである。イギリス王室の紋章の場合、四分したフィールドにイングランド、スコットランド、アイルランド、そして最後に再びイングランドと配列しているのも、同国の歴史的背景を勘案しての序列によっているのである。

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(分割線/Partition lines)
フィールドを分割するという手法が編み出されたことによって、たとえば赤一色の紋章を上下に二分することによって「チーフが銀でベースが赤」、あるいはその逆という具合に、違った紋章を生み出せることになった。さらに同じ二分であっても、直線でなく波線、あるいは凸凹の線など、各種の線で分割することによって、さらに別の紋章が生まれるのである。
フィールドの分割は「縦」「横」「斜め」「十文字」「三分」「四分」「六分」など様々なものがあり、その分割を各種の線で変化させ、さらには彩色を色々に組み合わせることによって、想像以上のヴァラエティーに富む異種の紋章を生むことを可能にしているのである。

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上図に示したのは分割線(Partition lines)の代表的なものである。中には通常考えると一風変わっているように見える線もかなり含まれるが、紋章学ではこれらは決して珍しいものではない。
分割に使用されている「線の持つ意味」について少し説明を加えると、Embattled line(D)は城壁の上部などにある銃眼用の凸凹の部分に擬したことからこの名称が付けられ、Nebuly line(E)は雲形の線という意味から「雲」を抽象図形的に表現するときにも使用されるものである。Dovetailed line(F)は鳩の尾に似た線であり、Flory(Counter‐flory) line(G)はフラ・ダ・リが交互にその向きを変えて並んだ線である。

※ フラ・ダ・リ(Fleur-de-lis)
紋章に多く使われている基本的な図形(具象図形)の一つで、もとはフランス王の紋章でルイ6世の頃から使われている模様であると伝えられている。その由来としては、「紐で束ねられた三枚花弁の百合の花」をデザインしたものとの説が有力であるが、いまだにこの図形が本当は何を表しているかは分からないままなのだそうである。


3-5.ディファレンシング(Differencing)とは

紋章には「ひとつの地域では、同じ紋章を二人以上の人物が使うことはできない」という原則がある。親子であろうと、同一の紋章を使うことは許されない。けれどもそれならば全く異なる紋章を使用するのかというとそうではない。いくら個人ごとに別の紋章を義務づけて同一紋章を禁止するとはいえ、親子間など血縁関係や、強力な連帯を結んだ主従・盟友関係などの紋章が、まったく関係のない別の図柄ではとても紛らわしいことになってしまう。そこで、共通性をもたせつつ異なる紋章を生みだす方法が模索されてきた。出身や身分を表す必要性から、同じ一族の者はそれが分かる工夫を施して紋章を作成していったのである。
これを「ディファレンシング(Differencing)」と呼ぶ。ディファレンシングには紋章の彩色を変更したり、「ボーデュア(Bordure)」と呼ばれる縁取りや「ケイデンシー・マーク(Cadency mark)」と呼ばれる特定のマークを加えるなど様々な方法がある。
同じ家に複数の兄弟がいれば、長男以下の紋章には、父の紋章に長男・次男・・・・・・であるという意味を持つケイデンシー・マークを加えて区別する。父が他界すれば長男だけが父のマークを継承し、次男以下はそのままマークを変えず、分家の紋章として継承していく。
彩色を変更するものに比べて、一部の変更に留め置くボーデュワやケイデンシー・マークが優れているのは、先代の当主が死亡した後に長男が家督を継いだ場合等に、この記号を外すだけで簡単に当主の紋章が受け継がれることがある。また、ケイデンシー・マークのようにある程度コンセンサスを得ている記号の場合には、その記号によって長男、次男、といった判別が容易に行えるといった点もあげられる。

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図は、父親に三人の子どもがいて、長男の紋章には長男であることを示すケンデンシー・マークである「レイブル(Label)」を加え、次男、三男の紋章は、地色を色違いにすることでディファレンシングとしたものである。長男は、父親の死後、レイブルを外して使用する。この例では長男は、父親の生前と死後では紋章が変わることになる。このように、同じ人物でも立場や職業が変わると紋章に変化が起こる。

  1. 2011/02/01(Tue) 00:04:34|
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